「組織の歯車ではなく、ブランドづくりの担い手へ」新人時代に学んだ営業に必要な2つのものとは?

入社の決め手は”ロマン”

「一緒に、世界に通用するブランドを創っていこう」

面接で、佐々木会長から真っ直ぐ目を見られてこう言われた時の光景と感情を今でも鮮明に覚えている。

僕が就職活動を行っていた2012年当時、プロラボはまだ社員数約20名のベンチャー企業だった。ブランドと言って思いつくのは、エルメスやヴィトン。この規模の会社で本当にできるのか?

同時に、胸騒ぎがしていた。

ブランドを自分の手で創り出していくって、めちゃくちゃ格好良いことじゃないか。せっかく社会に飛び出すなら、ブランドがすでにある会社の「無数の歯車の一部」になるのではなく、「創造する側」からキャリアをスタートさせて成長したい。

他社の内定を貰っていたため、「1ヶ月考えさせてください」と言ったものの、会長の言葉がずっと引っかかっていた。「絶対に実現できる」と信じて疑わない会長の姿が思い浮かぶ。結局、僕は面接の翌日に内定承諾の電話をかけていた。「ブランドを創る」という会長のロマンに自分も人生を賭けたいと思ったからだ。

 

営業の仕事内容は「売ること」ではない

入社6年目となった今でも、佐々木会長の思いの強さは変わらない。変わったのは、僕だった。新人時代は言葉でしか理解できていなかった会長のビジョンや戦略をどんどん理解することができてきている。経営者と戦略を練っていく仕事を何度も経験するうちに、現在行なっていることはプロラボが目指す世界に行くためのプロセスなのだと分かるようになった。

僕の仕事内容は、単にプロラボの商品をサロンに売ることではない。商品を通してサロンの売り上げを伸ばす、いわば、サロンの販促・マーケティング担当である。マッチングする商品やサービスの打ち出し方の提案、キャンペーンの立案と実施、商品勉強会の開催、販売方法の伝授や商品の陳列に至るまで、サロンの売り上げを上げるためのあらゆる施策を提案し、実際に成果を出すことが求められる。

 

以前担当したのは、痩身をメインメニューとしたエステサロン様。プロラボの商品を導入したが、月に5,6万円ほどの売り上げにしかなっていないという。問題点は明らかだった。販売するスタッフ様が商品を未体験のため、セールストークに実感がこもっていない。

早速実施したのは、約30名のスタッフに向けた勉強会だった。ファスティングの基本から、サプリメントを服用することによる施述との高い相乗効果、内側からのケアをプラスすることで本物の美しさが得られることなどを根気強く伝えた。地道な行動だが、苦にはならない。プロラボの商品が本物だと知っているから、必ず伝わるという確信があるからだ。

スタッフが気軽に試せるように、社員割引キャンペーンの導入も提案した。半信半疑だった彼女たちの表情が会うたびに変わっていくのが分かった。

そして、オーナーと相談しながら、半年間で売り上げを10倍に伸ばす戦略を具体的なスケジュールに落とし込み、目的や目標を詰めていった。DMやメルマガのやり方もアドバイスし、エステサロン全体を巻き込んで、ひとつひとつ丁寧に種をまいていった。

そして、半年後。当初の予定を大きく超える、月間70万円という売り上げを達成することができた。

 

成功するために必要なシンプルなこと

もちろん、こういった仕事が最初からできていた訳ではない。新卒で入社した時は、右も左もわからず、先輩にもらったアドバイスを参考に愚直に努力する毎日だった。ただ、新人時代に僕の仕事人生を決定づけた経験があったことは忘れられない。

入社1ヶ月が経った頃、プロラボが出店している展示会に参加した時のことだった。展示会にはたくさんの経営者たちが集まっていた。

決済権をもった経営者に直接アプローチできる重要な営業の機会である。

僕たち新人も、新規のお客様に対して酵素ドリンクをキャンペーンを提案するミッションが課されていた。50、60万円という営業を即日即決させるのは正直難しい。先輩さえも苦戦するレベルの目標である。そんな中、入社1ヶ月で全く営業のテクニックなんて知らない新人の自分が大きな案件を獲得することができたのだった。

なぜ達成することができたか?

シンプルに僕は誰よりも必死だった。事前に話す内容をシミュレーションし、実際の金額を計算し、持っている全ての駒を出し尽くして、出し尽くして、それでも迷っている相手に、ずっと離れず熱弁した。結果、お客様は僕の熱意を勝ってくれた。今でも付き合いのある関係となった。

昔の話をすると、「だってあの時のお前、全然帰してくれないんだもんな」と5年経った今でも笑われている。

僕がこの時に感じたのは「情熱」が何よりも一番大事だということ。仕事をする中で、たくさんの経営者と腹を割って話してきたが、みんな並外れた「情熱」を持っており、彼らと関わることで僕の「情熱」も一層強くなっていった。

僕が入社してから、プロラボは数々のブランドづくりの種をまいてきた。新商品の開発、コンセプトサロンの展開、トップアスリートとの共同開発、パリコレクション参加ブランドのオフィシャルパートナー選出、海外進出など止まるところを知らない。

「一緒に、ブランドを創っていこう」という会長の言葉を信じ、健康寿命の延伸を目指すプロラボの一員になれたことを誇りに思っている。ブランドを創るまでの道のりは決して簡単なものではないが、「情熱」のあるこの会社でなら、どんな困難でも乗り切れると信じている。

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