新人時代に上司に叱られて知った、仕事で成果を出すためのとっておきの秘訣。

何となく見つけた会社で人生が変わる

プロラボと出会ったのは8年前。自分の人生に対してそこまで真剣に考えていなかった気ままな26歳の時だった。何となく「面白そうな仕事ないかな」と転職サイトを見ていた時に「美容サロン向けにハーブティーを売っている会社」を見つけて、「美容業界でハーブティーって変わってるな」と思って応募をした。

それがプロラボ、現在のプロラボホールディングスだった。今振り返っても浅すぎる志望理由だなと思う。きっと今、自分が面接をしたら不合格にしていたかもしれないなと思う。

お客様はエステサロンのオーナー様。ほとんどが女性。僕は姉が2人いて長男末っ子。年上の女性への対応は何となく慣れていると思っていた。これまでも営業を経験していたし、商品が良いのは他のお客様が満足して継続的に買ってくださっている状況から察してもそんなに難しくはないはず、そう思っていた。

実際に女性に気に入ってもらうのは苦手ではなかった。しかし、それで営業の仕事で結果が出るほど現実は甘くなかった。自分たちの商品を信頼してもらい、取り扱ってもらうには、自分自身が信頼され、頼られる存在にならなくてはいけない。表面的な関係ではいけない。

一見、「女性」と一括りにできそうなところだが、一歩踏み込もうとすれば、女性こそまさに人それぞれ。考え方も好き嫌いも全部違う。そこを理解して相手に合わせていく必要がある。性別で分けることは実態に即しておらず、目の前の相手一人ひとりに対して何ができるかを丁寧に考えていくことこそが遠回りのようで最も近道なのだと学んだ。

「お客様に全然興味をもっていない!」

少しずつ仕事を覚えてきたとは言え、全国にいるお客様をフォローするのにさすがに直接出向いてまわりきることはできないので、毎日100件を目標に電話をかけ続けた。電話がつながれば新しい商品の説明など情報提供をする。それを半年つづけた。

そんな矢先に些細な言葉遣いを上司の花塚に怒られることがあった。こっちは「一生懸命にやっているのに何がいけないんだ」と反発する気持ちはぐっとこらえたが、我慢しきれず「僕は毎日100件電話かけやっていますよ。何がダメだって言うんですか?」とだけ一応丁寧に言い返した。反撃は玉砕した。花塚のスイッチが入り、結果がっつりと怒られることになった。「有和はお客様に全然興味をもっていない」って。

昔から「人に興味がない」みたいなことを言われるが、その意味は全くよくわからなかった。電話でフォローするために電話をかけ続けている。何がダメなんだって。さすがに反発する気持ちが沸いてきた。残念ながら、更に花塚のボルテージが高まり、更に徹底して熱く説かれた。

繰り返し言われて気づいたことが一つある。僕は「電話をかけることそのものが目的になっていた」ということ。だから電話かけはただの作業になっていた。作業には心がこもらないから、それもお客様に全部伝わってしまっているのだと。

イヤイヤ仕事をやらせている人の相手をするのは誰だって嫌だ。その日から電話をかけるのはあくまで手段で、目的は「お客様に役に立つこと」と置いた。そのためにお客様の状況をできる限り聴くようにした。

お客様の話を聞けば、お客様に興味をもつ。お客様に良くなって欲しいと思うからこそ、本当に良い提案をしようとする。片っ端から商品説明をするのとは大違いだった。

マネージャーとしての願い

今では立場もあり、口うるさく言われることはほとんどない。お客様と揉めること、お客様から叱られることもほとんどない。だからこそ、口うるさく言ってもらっていたあの頃は懐かしいし、とても貴重だったと思う。

この経験が一番生きているのは自分がマネージャーとして部下を育てる立場にある今かもしれない。部下にはやっぱりこの仕事をして良かったと思ってもらいたい。だからこそ、やると決めたことはやりきって欲しい。

確かに効率よくやることは大事。でも、効率よくやること自体が目的なわけではない。おかしな話に聞こえるかもしれないけど、遠回りして欲しいとすら思っている。遠回りでたくさんのことを経験できる。苦労は自分の人生に確実にプラスになる。

部下にプロラボの仕事を通して職業人としても人間としても成長してもらいたい。結構、口うるさく言っちゃっているけど、いつか自分が花塚に言われて気づいたみたいに、ずっと先でも良いので、そう思ってくれると嬉しい。

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